上海の伯爵夫人☆あなただけが、私の光。

17日、今年初の映画館での鑑賞です♪
欲張って、二本立てです。

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上海の伯爵夫人
THE WHITE COUNTESS
2005年 
イギリス/アメリカ/ドイツ/中国
監督: ジェームズ・アイヴォリー
脚本: カズオ・イシグロ
撮影: クリストファー・ドイル
音楽: リチャード・ロビンズ
出演: レイフ・ファインズ (トッド・ジャクソン)
    ナターシャ・リチャードソン (ソフィア・ベリンスカヤ伯爵夫人)
    真田広之 (マツダ)
    マデリーン・ダリー (ソフィアのカティア)
    マデリーン・ポッター (ソフィアの義妹グルーシェンカ)
    ヴァネッサ・レッドグレーヴ (ソフィアの叔母サラ )
    リン・レッドグレーヴ (ソフィアの義母オルガ)
    アラン・コーデュナー (ソフィアの隣人サミュエル)
    ワン・ルオヨン (ジャクソンの運転手・リウ)
1936年の上海。
ロシアから亡命し、家計を助けるためにホステスとして働くソフィア。
ある晩、盲目の男と出会う。彼の名はジャクソン。
アメリカ外交官であったが、ある事件に巻き込まれ視力を失い仕事を離れ、
上海の夜の街を彷徨する毎日を送っていた。
彼はある晩、一人の日本人マツダと出会い理想の店について語りあった。
ジャクソンはソフィアやマツダとであったことで、夢に描いていた店を開くことを
決意し、ソフィアを店の華として招き、“WHITE COUNTESS (白い伯爵夫人)”を
開店する。しかし華やかな上海に時代は大きな影を落していく・・・。
単館ロードショーでしたので半ば諦めていましたが、
上映されることになりました。
今年初の映画館での鑑賞になりますが、幸先の好いスタートです♪
先日『ナイロビの蜂』を観たばかりで、レイフ・ファインズは好いね~って
思っていたので、期待も大きい!
混沌としているけれど華やかな1930年代の上海にどんなに素敵な
レイフが登場するのかも期待大きく・・・いざ、登場シーン!・・・?!!!
実はベタベタのメロドラマを想像していたので(勝手だなぁ)、
ここからあれ?って(笑)・・・そ~きたか~と、頭を切り替え・・・。
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彼らの関係に大きな波はなく、
ラストもここで終わるのか~、と
余韻を残した静かな終わり方ですが、
人生の再出発点を描いた映画として
しっかり描かれていたので
好かったと感じました。
過去を失い現在の生活をも失いつつある
男と女の出会いの物語・・・
とでも言うのでしょうが、彼らの過去は
詳しく語られていません。
女はロシアの貴族として華やかに
生活していたらしい伯爵夫人・ソフィア。
革命で国を追われ、
上海に逃れてきた彼女とその一家。
追われてきた過程には触れずに、一族の生活を支えるために
選んだ仕事が一族の恥とされてしまう哀しさと、
娘の行く末を案じる母の姿がそこにあるだけ。
男は華々しい経歴を持つ元アメリカ外交官・ジャクソン。
そんな彼の過去の栄光は映されず、視力なくす事件さえも彼の
記憶のホンの一片として観せられるのみで、
過去から逃れるがごとく夢の中の上海の夜に
身を漂わせながらも紳士然とした彼の姿が描かれていく。
二人の関係も始終、等間隔に描かれ心の接近は想像におまかせ。
彼らの今の姿に過去や心の距離をしっかり見据えないと
ラストの彼らの選択が安易なものに見えてしまうかも・・・
行間を読む・・・そんな映画でした。・・・読みすぎでも困るか?

最後まで、Mr.MATSUDAと呼ばれていた
マツダの存在は時代の影の支配者みたいで悪魔的でもあるけれど、
国や人種を超えた理想的な世界を思い描いてる趣があったり
ジャクソンの心の扉を開ける鍵的な存在にもなっていて面白かったです。
表と裏を併せ持つ人間の姿の象徴みたいな感じでした。
面白い・・・というのも変ですが(笑)、あの上海を壊すきっかけになったのが
日本人なので、いささか後ろめたいこともあるから・・・(^^;)
個人対個人なら素敵な関係でいられるのに、
国が絡むとどうにも・・・哀しいなぁ。
戦争も・・・言い方が難しいのだけど・・・
確かに彼らの今の生活を奪ったものなのだけど、過去から開放され
新たな人生を送るきっかけになったのだと思うと、なんだか微妙。
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ところで、真田さんの方がレイフより年上なのね・・・
映画には関係ないことだけど(笑)

映画の情報といえば監督と出演者の名前ぐらいだったので
先にも書いたけど、メロドラマを想像していた分、違った感動でいっぱいです♪
盲目のレイフの姿にはちょっと、『セント・オブ・ウーマン』のアル・パチーノを
思い出してしまったけれど、見えない役って大変だろうなぁって思いました。
運転手のリウさんもかいがいしくて好かったなぁ。
車に乗せる時の心使い、感動ものです。
だから、あの分かれ方はちょっと切なかった・・・リウさん、どうしたのかなぁ。

ところで、
この映画は単館ロードショー扱いなのでパンフレットは上映館の
LE CINEMA(ル・シネマ)のもの。久しく・・・10年以上も行ってないなぁ。
真田さんの寄稿している文の中に、
“日本人が出演する作品が初上映”とありました。
そ~言う話って、なんか好いなぁ♪

二本立てのもう一本は『エラゴン
20分後の上映でした~。

この記事へのコメント

2007年01月19日 19:15
イーストウッド監督の『硫黄島』二部作を観た直後に観たので、
侵攻してくる日本軍に、さらに複雑な思いがありました。
けれど、作品全体は、大人のための上質なラブストーリーで、
映像の美しさや、レイフの立ち居振る舞いの端正さをしっかり堪能できる、素敵なお話でした。
ちょっと遠い映画館でしか観れなかったのだけど、
もし、近くで上映されたら、何度もリピートしたかも、と思う作品でした。
2007年01月20日 14:11
悠雅さん♪
二度手間をおかけしてしまい、
すみませんでした。

外国映画で出てくる日本兵は
どうしても悪役扱いなので
複雑な心境になります。
でも、この映画はまだ救われるところが
あったような気がします。
こういう映画こそ
全国展開の映画館で上映して
たくさんの人に観てもらいたいですね。
2007年10月08日 22:49
ひらで~さま、こんにちは。
10月は、行事でお忙しいのでは・・と思いつつお邪魔いたします。
この作品、映画館でご覧になったのですね。
確かに、行間を読む必要アリアリで、人によっては「物足りない」と感じる類の作品かもしれないですね。
挿入される新聞記事や日本語が、ちょっと悲しい気分にさせられましたね。
真田さんは頑張ってるな~という印象です。
ではでは、また来ます~。
2007年10月11日 10:03
真紅さん♪
こんにちは!10月は土日がないです!
ここを乗り切ればあとは・・・(笑)

この映画は上映館が少なかったようですね。
幸いなことに、
こちでも観ることができました。
背景に日本が絡んでいたり、
折角、素敵な真田さんが出てるのに
上映館が少ないのは
もったいなかったです。

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