推手

BS-2で再鑑賞♪
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推手
推手 PUSHING HANDS
1991年 台湾・アメリカ
監督: アン・リー[李安]
脚本: アン・リー
    ジェームズ・シェイマス
音楽: チュイ・シャオソン
出演: ラン・シャン[郎雄] (朱老人)
    ワン・ボー・チャオ[王伯昭] (アレックス[暁生])
    ワン・ライ[王莱] (陳夫人)
    デブ・スナイダー(マーサ)
    ハーン・リー[李涵] (ジェイミー[傑米])
太極拳の師匠・朱はニューヨークで暮らす一人息子アレックス夫婦の家に住むようになった。
ところが、アメリカ人のアレックスの妻マーサは、英語もわからず、食事どころか何もかも
習慣が違う舅と一日家で過ごすことが苦痛に感じるようになっていた。
そんなある日、朱は週一で教えに行くチャイナタウンの太極拳の教室で
料理教室の講師をしている陳夫人と知り合うが・・・。

久々に観ました・・・やっぱり、李安作品を観ると気持ちが優しくなるなぁ。

李安監督作は『ウェディング・バンケット』(1993年)が初見でした。
アジア映画にとっぷり浸かっていたころですね~(笑)
『ウェディング・バンケット』は日本で観るアジア映画なのに、
お客さんに西洋の方がいっぱいいて・・・東京だったせい?
なんだか不思議な感覚で観た思い出があります。
『推手』は確か、
『ウェディング・バンケット』や『恋人たちの食卓』の公開のあとに
公開されたのだったかな~
   鑑賞はビデオでしたからよく知らないの
それで、ようやく郎雄の父親三部作が全部観れたのね~
なんだか、懐かしく思い出されます・・・
郎雄さん、亡くなってしまって残念です。。。。
    最後の出演作はは『レジェンド 三蔵法師の秘宝』かな?
が、思い出を語ってもしょうがない(笑)

で、日本公開が1996年のこの作品ですが、製作は1991年です。
17年前になりますか・・・今観ても、古くないのが凄いです!
  女性の髪形とか電話とかの類には時代を感じますが
古いどころか、こちらも歳をとるほどよくわかって、身に沁みてきます。
1954年生まれの監督は今年54歳。
『推手』の時は37歳・・・そんな年齢で、
どうしてここまで描けたの?と感心します。
まぁ、アレックスの気持ちはわかっても
朱老人の気持ちまで、どうやったの?って、不思議です。
娯楽作品として体裁もちゃんと整えられていて、
デビュー作っていうのが信じられないくらい。
ただね、
何作か李安監督作を観ていると
監督が一貫して人と人の距離を描いていているのがわかります。
それが、デビュー作からしっかり描かれていて凄いです。
タイトルの“推手”というのは太極拳の手の一つだそうで、
押す力を引いて受け流すみたいな手で、
まさに人間関係を旨くつないでいく極意です。
その人間関係の中には
親子、兄弟の血の繋がり、
夫婦や恋人などの愛情の繋がり、
会社、住むところなど社会的な繋がりがあって、
その間には文化や習慣、年齢、性、国などの違いが横たわる。
それぞれの人はそれぞれの違いを受け入れられる幅が違って、
どこかで衝突したり、歩み寄ったり・・・
でも、根底は同じ人間、愛する気持ちというのがあるから、
観る側も、それぞれの想いの深さや揺れを感じる事ができる。
一緒になって、切なくなったり、優しい気持ちになったり・・・。
そうすると、歳なんて関係ないよね。
ほんとに、この監督は
どのくらいの大きな懐を持っているんだろう・・・これからも楽しみです。

楽しみといえば、
最新作の『ラスト、コーション』がこちらでも今週末に公開されます♪
原作本だけは買って(笑)、半ば諦めていたのに・・・ようやく!です。

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