桜田門外ノ変☆日本の未来を変えた、史上最大の事件。

幕末リアリズム。
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桜田門外ノ変
2010年 東映
監督: 佐藤純彌
原作: 吉村昭
    『桜田門外ノ変』
      (新潮文庫刊)
脚本: 江良至
    佐藤純彌
殺陣: 久世浩
音楽: 長岡成貢
主題歌: alan
     『悲しみは雪に眠る』
出演: 大沢たかお (関鉄之介)
    長谷川京子 (関ふさ)
    柄本明 (金子孫二郎)
    生瀬勝久 (高橋多一郎)
    渡辺裕之 (岡部三十郎)
    加藤清史郎 (関誠一郎)
    本田博太郎(桜岡源次衛門)
    温水洋一 (与一)
    榎木孝明 (武田耕雲斎)
    西村雅彦( 野村常之介)
    伊武雅刀 (井伊直弼)
    北大路欣也 (徳川斉昭)
安政7年(1860年)2月18日早暁、
水戸藩士・関鉄之助は妻ふさと息子誠一郎に別れを告げ、故郷から出奔。
この年の1月に水戸藩の有志たちと幕府の大老・井伊直弼を討つ盟約を
結んでいた彼は江戸に向かう。
江戸では水戸脱藩士17名と元薩摩藩士1名を加えた実行部隊18名が集結。
鉄之助はそこで、襲撃計画の立案者で、水戸藩尊王攘夷派の指導者・金子孫次郎から、
実行部隊の指揮を執るように言い渡される。襲撃は3月3日、場所は桜田門外・・・。

『十三人の刺客』に続いて劇場での時代劇観賞、続いてます♪
   とはいうもの、一か月近く間があいてますけど(笑)
幕末好きにとっては、見逃すわけにはいかないでしょ~
とばかりに、行ってしまったわけですが・・・(実は22日)
幕末の歴史好きと言ってる割には知らないこと多すぎ!!
冒頭、現代の桜田門が映し出されるのですが、
国会議事堂とか近くにあるんだ~ぐらいに思ってたら、
なんと、井伊さんのお宅跡が議事堂だったのですね~
それだけで、物語、頭の中から飛んで行ってしまうくらい
自分の無知ぶりを恥じてしまいました(笑)
それはそうと、事件に至るまでの経過とか、理由などは
結構語られていたり読んだりしていましたが、
暗殺をした者たちについては、過激な尊攘派の
水戸と薩摩の脱藩浪士だった、ぐらいしか知らなくて、
その後などはもちろん知る由もなく・・・井伊さんについても
あまりに印象が悪いので暗殺されても仕方ない、
ぐらいにしか思ってもなかったので、そもそも
事件そのものをそう深く考えなかったったってこともあったし・・・
でも、こうして観てみると、この事件って深いな~と
あらためて思いました。

大老の死を公にしなかったのは、
襲撃された彦根藩も立場もあるけれど、
家督相続のためでもあったとか、
回収した首をあわてて縫ってくっつけたとか、
護衛できなかった者たちの親族まで罰せられたとか
映画に描かれてはないけれど、調べてみれば
興味深いことばかり。
襲撃現場は、かなりの見物人がいたらしいし、
水戸藩も大きな派閥闘争があって、
少しだけ本作に描かれてはいたけれど、
斉昭派の浮き沈みの激しさとか、
過激な攘夷派を生んだ思想は黄門さまにまで遡るとか、
映画のラストは江戸城の明け渡しだけど、それまでに
坂下門外の変とか天狗党の乱など、いろいろあって
興味の深さは底知れず(笑)
ま~だ、知らないことだらけ・・・ちょっと、今までの興味が偏ってたという
理由もあるのですがね(笑)・・・まだまだ楽しめそうです。
映画の中では、生瀬さん演じる高橋多一郎が追いつめられて、
茶屋みたいなところで切腹しようとしたら、店先が汚れるからと断られ
お腹に刀を差したまま、近所の寺へ入って切腹場所を貸してくれと
頼むシーン、驚きました・・・
大沢たかおさん演じる関鉄之介と
鳥取藩の師範との一騎打ちもびっくりだった(実話なの?)

監督は、佐藤純彌監督・・・御歳今年で78歳!
作品を観るのは『おろしや国酔夢譚』以来ですが、
イメージ的にはやくざ映画が印象的で
男性主体の映画を思い浮かべるのですが、
人の血生臭い性とその裏にある哀しさの表し方が
好いな~と思います。
本作では血みどろの襲撃を割と早いところで見たせいで
衝撃は強く受けたけれど、時系列をばらしたせいで
なぜそうなったか、そうしたことでどうなるのかという興味も
同時に持たせることになって、
主役が事件じゃなくて、人の心になっているのが好かったです。
どんな理由があるにしても、襲撃という手段は
許されるものではない事も充分に伝わってきました。
彼らの国を思う気持ちもわかるけど、武力に頼る姿は
決してカッコよくないもの。
それから・・・
オールスターキャスト映画のイメージもありますね。
昔の作品では『新幹線大爆破』が大好き♪
お話も凄かったし、キャストも凄かった!!
観た時は子どもながらに大興奮でした(笑)
他の過去作品にも好きな作品がいっぱいです!
本作は、なんだか、懐かしさを感じるような作りになっている気がして、
そんなところが気に入った理由かも・・・。

気に入ったついでに、原作本買ってしまいました(笑)

桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)
新潮社
吉村 昭


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この記事へのコメント

  • 悠雅

    こんばんは。
    すっかりお邪魔が遅くなってごめんなさい。

    歴史には疎いくせに、幕末には興味があって、でも本当はほとんどよく知らない、というわたし。
    もちろん、桜田門外の変とは誰が誰に殺されたかは知ってたけれど、
    その裏にはこんなことがあったこともほとんど知らず…
    ひらで~さんが調べられたあれやこれやも全く知らず。
    何も知らずに長らく生きて来たんだなぁと思うばかりです^^;
    そうそう。初めて桜田門周辺に行った時、「な~んだ、国会議事堂が目と鼻の先だわ」と思ったんだけど、
    あれが井伊邸だったなんて~~!!
    ラストを観てぶっ飛びそうでした(笑)

    この作品について、ひらで~さんが同じような感触でご覧になってて嬉しいです。
    案外否定的な意見が多くて、寂しい思いをしてたんです。。。
    2010年10月27日 21:01
  • ひらで~

    悠雅さん♪
    こちらこそ、お返事が遅くなり
    すみませんでした。

    確かに名前だけは有名ですが、
    詳しくは知らないですよね(笑)
    安政の大獄やら勝手に開国したことへの
    恨みの犯行も呈しているから、
    井伊さん一人切ったところで
    何かが変わるわけではなかったのに・・・
    賛同しなかった坂本さんは偉いよ。

    こういった事件を題材にするときは
    首謀者を悲劇のヒーローにするわけにも行かず、
    娯楽作品にする難しさが
    あるのかもしれませんね。
    否定的な意見もそれだけちゃんと
    観た、ということですから♪
    それより、世代の違いもあるかも・・・
    自分が観に行った時、周りは高齢の方
    ばかりでしたから(笑)
    2010年10月28日 14:24

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桜田門外ノ変
Excerpt: 井伊直弼の首ひとつ取るために、どれだけの命が散ったのか
Weblog: 悠雅的生活
Tracked: 2010-10-27 20:42