最後の忠臣蔵☆生き尽くす。

  その使命を、その大切な人を、守るために。
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最後の忠臣蔵
2010年 ワーナー
監督: 杉田成道
原作: 池宮彰一郎
     「最後の忠臣蔵」(角川文庫刊)
脚本: 田中陽造
音楽: 加古隆
出演: 役所広司 (瀬尾孫左衛門)
    佐藤浩市 (寺坂吉右衛門)
    桜庭ななみ (可音)
    安田成美 (ゆう)
    笈田ヨシ (茶屋四郎次郎)
    山本耕史 (茶屋修一郎)
    伊武雅刀 (進藤長保)
特別出演:片岡仁左衛門 (大石内蔵助)
赤穂浪士の討ち入りから16年。寺坂吉右衛門は討ち入りに参加しながら
大石から生き証人として討ち入りの真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよとの
命を受け諸国を巡っていた。その使命も終わりを迎えようとしていた矢先、
討ち入り前夜に姿を消した瀬尾孫左衛門らしき男を見かける。

『バーレスク』と、どっちを観ようかと思っていたら、
時間の都合でこちらを観ることに。
赤穂浪士の映画といえば、『四十七人の刺客』が最近の記憶・・・
っても1994年のだから、
16年前・・・あらま、本作の討ち入りのと重なるのね(笑)
同じ年、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』もあって、佐藤浩市さんは民谷伊右衛門役で
出演しております・・・というのは、どうでもいいんだけど(笑)
日本人はやっぱり忠臣蔵のお話が好き、というか性に合ってるんだよね。
討ち入りを果たすまでもドラマがいっぱいだし、
その後、残された人たち、中でも討ち入りに参加しなかった人たちの
ドラマもきっといっぱいあっただろうなって、わかってる。
義に生きる潔さ、その義によって引き裂かれる愛・・・
男と女とではきっと感じるものも違うと思うけど、
感動したり同情したり憐れんだり、
そこに日本人としての生き様を見ているんだと思うし、
だから、300年以上経っても愛されているんだろうな。

本作は参加したけど自害を許されずに生き延びている男と、
参加せず(できず)に生き延びている男の物語。
中高年の涙腺は予想通りに緩みっぱなし(笑)
特に後半。大筋は予告編でもしっかりわかっているから、
言うに言われぬ身の上がどう明かされ、使命を全うできるかが見所。
個を捨て、忠義に生きる武士としての生き様は切ないのだけれど、
慈愛や優しさにあふれている人としての姿に熱い物を感じます。
役所さんはどうも、大和ハウスの宣伝でのイメージが強烈なんですが(笑)
さすがに上手いな・・・と。『十三人の刺客』でもそうでしたが、
密命を受けさせたら一番なんじゃないかと・・・褒めてます。

劇中、人形浄瑠璃の「曽根崎心中」がところどころに配されています。
当時流行っていたもので、茶屋四郎次郎の息子・修一郎が
可音を見染めるきかっけになっています。この物語の
徳兵衛とはつの姿を孫左衛門と可音に重ねたそうですが
可音とだけの関係だけではなく、孫左衛門とゆう、そして
大石との関係にも重なって、この世では結ばれることができなかった
切なさが大きく感じられて、この演出には感動です。
ゆっくりとした流れですが、その下は・・・。

今年は時代劇を4作品も観てしまった。
『武士の家計簿』も観たけど感想はのちほど。
洋画ファンとしては寂しい年でしたが、
そういう年があってもいいよね・・・日本人だもの(笑)

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