1911☆1911年10月10日、辛亥革命。

   歴史に残らなかった「命」の物語。
画像

1911
1911辛亥革命
2011年 中国・香港
総監督:ジャッキー・チェン[成龍]
監督:チャン・リー[張黎]
脚本:ワン・シントン王興東
   チェン・バオグァン陳寶光
音楽:ティン・ウェイ
出演:ジャッキー・チェン(黄興)
    ウィンストン・チャオ[趙文瑄](孫文)
    リー・ビンビン[李冰冰](徐宗漢)
    ジョアン・チェン[陳冲](隆裕皇太后)
    ジェイシー・チェン[房祖名](張振武)
    フー・ゴー[胡歌](林覚民)
    ニン・チン[寧靜](秋瑾)
    スン・チュン[孫淳](袁世凱)
    ジャン・ウー[姜武](黎元洪)
    ユィ・シャオチュン[余少群](汪兆銘)
清朝末期。アヘン戦争を機に、
列強諸国に国内への支配を許し、
低年齢の皇帝の即位で弱まる清朝に対し、国を憂う若き烈士たちが
立ちあがり革命組織が結成されていった。孫文引きいる「中国同盟会」も
そのうちのひとつであったが、清朝の抵抗にあい逃亡を余儀なくされていた。
1910年11月。マレーシア・ペナン島へ同士の高興ら逃亡していた孫文たちの
ところへ、組織の身の回りの世話などをするために、徐宗漢がやってくる。
翌年、4月。孫文は資金調達のためにアメリカへ。高興は同士と広州の
総督府に攻め入るが・・・。

ジャッキーの出演100本目の作品であり、
辛亥革命から100年の記念作品です。

近所の映画館では吹き替え版しか上映がなかったのですが、
電車で30分くらいの所にあるTOHOシネマズ上田では
字幕版も上映と知り、買い物がてら(お隣は“Ario”)行ってきました♪

孫文を描いた作品としては、
その昔香港映画に染まり、中でもアレックス・マン[萬梓良]が
好きだった頃に手に入れた『孫文』(香港版)が思い出されます。
実は同時期に出た日本と台湾の合作版『孫文』もあり、
初めこっちを間違えて観たというおバカな思いでも・・・(笑)
アレックスが演じたのが、今回ジャッキーが演じた黄興さん。
そんなこともあって、興味を持って観ることが出来ました。

お話はある程度、孫文たちが革命家として名を馳せ、
今でも悲劇的に語られているらしい、
広州蜂起(黄花崗起義)から、革命を経て孫文が
中華民国臨時政府の初代大総統に就任、そして辞任するまでを
描いたもので、1年弱ほどの物語です。
(冒頭に出てくる女性革命家・秋瑾の処刑は1907年の事)

が、登場人物は多く、サクサク話が進みますので
歴史背景や人物など少しはお勉強しておかないと
何がなんやら?状態になるかもしれませんね~
それでも割と整理されていますから、
映画から清朝・袁世凱・孫文・イギリスの関係が分かれば充分じゃないかな?
でも、知っていればそれに越したことはなく、広州蜂起に散った林覚民や、
武昌蜂起で活躍した張振武などは誰?って感じで
配役がそれぞれ人気歌手の胡歌と、ジャッキーの息子・ジェイシーなのを
考えると、国内ではかなりの有名人なのねと、思いました。
   林覚民が残したハンカチに書いた妻との決別書は中国では
   もっとも有名な妻へのラブレターとされていて、
   高校の教科書にも掲載されているとか・・・パンフより。

袁世凱の描かれ方が面白かったですね~
ドラマなどで描かれるのはいつも辮髪姿なんですが、
彼も辮髪、切ったとは・・・知らなかったです。

歴史背景は知ってて当然な作りなのかもしれないけれど、
黄興さんと奥さんの徐宗漢さんの姿を中心において観れば、
信念を貫こうとしつつも、
相次ぐ失敗に揺らぐのも人間として当たり前の事だし、
叱咤し、優しく包み込むことで人を強くさせる事が出来ると思わせてくれる
人の強さ、弱さを描いているドラマですから、
歴史背景とかそんなことはどうでもいいかも・・・とも、思います。
孫文の物語は前半戦を終えたとこ、とでも言いますか、
これ以後の方が大変だったりするわけで、
好い所で終わっているのも、意味がありそうです。

ジャッキーはシリアスものとわかってはいても、
どこかで期待してるものもあって、妙な感じなんですが、
サービスシーンともいえるところがありますので、
ジャッキー・アクションのファンの方も楽しめます♪
奥さん役を演じたリー・ビンビン、
ジャッキーと共演した『ドラゴン・キングダム』や
アンディと共演した『イノセントワールド -天下無賊- 』での
動きのある役での姿がイメージとしてあるのですが、
ここではひたすら同士を気遣い、
黄興さんを愛し抜く強き女性で、素敵でしたね。
孫文役のウィンストン・チャオは私的には
アン・リー監督初期作品の常連さんとしてインプットされてますが
孫文役がハマり役とばかりに、本作で5回目だとか・・・驚きです。
中国の俳優さんはあまり存じてないのですが、
汪兆銘としてユィ・シャオチュンくんが出てきた時は
ちょっと、テンションUPしました(笑)
花の生涯~梅蘭芳』で若き日の梅蘭芳を演じた子ですね♪
初々しさが感じられるスーツ姿は将来楽しみな予感大!(笑)
それから、ジョアン・チェン、変わらないですね~
50歳ぐらいですよね・・・『ラストエンペラー』が1987年、
あの時は溥儀さんの奥さん役で、今回は
溥儀さんの伯母さん(西太后の姪)役 。

ジャッキー映画、今年はもう一本大作が控えていますね♪
アンディも出演している『新少林寺』。
いまのところ、近所での上映が未定ですので
年内に観られるかびみょ~な感じ・・・(><);
そうなれば、東京まで観に行ってしまおうかしら(笑)
追記:行ってしまいましたよ、東京まで(笑)
    感想は⇒新少林寺/SHAOLIN

この記事へのコメント

悠雅
2011年11月10日 17:32
ウィンストン・チャオというと、アン・リー作品の印象しかなく、顔ももっと違うように記憶していたので、この孫文との激似に驚いてしまいましたが、もうこれで5本めとは。
余少群くんの出演を知らずに観に行ってビックリでした。
TVドラマでは、西太后お気に入りの宦官を演じ、京劇も披露してくれた彼が、
今回はスーツで登場したのが何かとっても新鮮でしたわ。
ちょっと時代背景を知らなかったらわかりにくいところもあるかも、だけど、ジャッキー・チェンが何故これを作って出演したかったか、彼の情熱の程まで伝わるような作品でした。
2011年11月11日 18:02
悠雅さん♪
ウィンストン・チャオ・・・
そうなんですよね~私もアン・リー作品の
彼しか思いつかないです。
10年ほど前に香港映画でちらっと
お見かけしましたが・・・
そして、余少群くんの出演、
私もびっくりでしたよ♪
ほんと、新鮮なスーツ姿・・・
こう書くとなんだか別の意味になる?(笑)

ジャッキーの愛国心からくる
作品なのでしょうね。
孫文の目指した国と今の国では
違う様な気がしますものね・・・
2011年11月16日 19:19
こんばんは~。ご無沙汰しています☆

とにかく字幕を追うのに必死でした(笑)
吹き替え版で観れば、もう少し余裕をもって鑑賞できたかもですが、
やっぱり本人の声に拘って字幕を選んでしまったのです(^^;
ユィ・シャオチュンくんって、若き日の梅蘭芳を演じた方だったんですね~。
皆さんの記事でスッキリしました!

「新少林寺」、私的今月の目玉なんですが、、、残業続きの予感。
初日鑑賞は無理でも年内には♪
2011年11月16日 22:29
kiraさん♪
こちらこそ、ご無沙汰してしまいました。

北京語でも、ジャッキーは吹き替えですから
私も日本語でいいかなって迷いました。
でも、やっぱり北京語で雰囲気を
味わいたいと、無理して遠出を(笑)
意外と、字幕の方が頭に文字として残り
特に漢字の国の事ですと、名前などは
覚えやすい気がします。
日本語吹き替えだと、聞き逃したら
それこそ???ですから(笑)

「新少林寺」・・・初日鑑賞を
計画中♪がんばるぞ~(笑)

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